『極真の黒帯』 
国際空手道連盟 極真会館 奈良支部
平成16年昇段者 全12名
  

今年黒帯を取得された方の奈良支部への熱いメッセージです。これから極真の黒帯を目指す方、極真空手を始めたばかりの方、
またこれから始めようと思っておられる方など思いはそれぞれあると思いますが、少しでも彼らの熱い思いを伝えられたらと考え、ここに掲載します。

黒帯になられた方も、この気持ちを忘れずに黒帯としての自覚と責任をもって、今後も精進して稽古に励んで下さい。
                                                                   押忍
                                      (以下順不同)
橿原南和本部道場 奥本貴之
僕は5才の時、両親に無理やり道場に連れて行かれました。
初めての稽古の時は、怖くて泣いて逃げ出し、両親のいる車まで裸足で走って行きました。しかし両親はそんな僕を放って帰り、仕方なく僕は泣きながら稽古をしました。

小学2年生の時、初めて全日本大会に出場しましたが3回戦で負けてしまいました。それがとても悔しくて「次は絶対優勝するぞ」と思い、毎日6kmの走り込みをしました。そして1年後に全日本大会で優勝することができ、とてもうれしかったです。

小学5年生になる春には秦師範から「西ロシア大会に出るか?」と言われ師範にロシアに連れて行ってもらいました。春休みに、一緒に西ロシア大会に出場する友達と師範に特別稽古をしてもらい、頑張ったかいがあって大会では優勝することが出来ました。

高学年になると周りの人たちとの身長差が気になり、試合の戦い方に背の低い僕は色々悩みました。その時に、大阪なみはや支部の田ヶ原師範に出会い軽量級の戦い方を教えてもらいました。今までとは違うスタイルなので、毎日鏡の前で稽古をしました。

そして6年生になった時、師範から「大仏杯で三連覇した人はいるけど、四連覇はいないから人に出来ないことをやりなさい」と言われました。僕は小学校最後の目標として「大仏杯四連覇」を心に決め、大仏杯だけに向けて調整、稽古を行いました。その結果、大仏杯で優勝することができ、師範との約束が守れてとてもうれしかったです。師範が「よく約束を守ったね」と言って今年の合同初稽古のときに、特別賞として大山総裁の牛殺しの盾をプレゼントしてくださいました。

今回の黒帯審査では、十人組手が始まる前に秦師範が「気合、気力、気迫で頑張れ!」と声を掛けて下さいました。僕は「絶対倒れないぞ」と心に思い組手を行いました。6人目までは思う様に体が動き、技ありや、一本勝ちもしたけれど、7人目からは僕のサポートに付いてくれた黒帯の先輩たちが相手でした。体がだんだん動かなくなり、とてもしんどかったです。そして、最後まで倒れることなく十人組手を完遂出来て良かったです。

十人組手をしてくれた6人、サポートと相手をしてくださった4人の黒帯の先輩、応援してくれた皆さん有難うございました。
 最後に、秦師範本当にありがとうございました。「押忍」


橿原南和本部道場 鳴神和哉
僕は奈良支部の黒帯として、すごい重みを感じます。黒帯を取るにあたって精神力の強さが大事だと思います。僕が空手を始めて得たものは、僕の中に起きた変化、自分に対する自信、負けない気持ち、そして秦師範をはじめ諸先生方、先輩方と出会えたことです。秦師範には試合会場で会うと「頑張っているか?」と声をかけていただきました。こんな僕のことでも気にとめていただいている人だなと思いました。僕にとってはすごく嬉しいことでした。

森村先生には、全日本チャンピオンということにもかかわらず、日頃から目標があって、それに向かって練習をしている姿を見て、すごくカッコイイと思いました。世界大会や全日本に出場した後でも、僕だったらそこで満足するのですが、森村先生は頂点に立つために努力練習をされています。その後姿を見ていると「今の僕ではだめなんだ、もっと練習しなければ」と思っています。今の練習量では足りないので、高校生になったらチャンピオンクラスに入ろうと思っています。

僕は入門した時、「こんな僕が空手を続けられるのか?」と何度も思いました。でも今は空手がだんだん好きになっていくように感じて、練習をするのがとても好きです。しんどいけど、そこで自分に負けないように根気強く練習をして、森村先生のように努力をして頑張っていきます。精神力が空手を始めてから5年でだいぶ変わったと思います。でも、まだまだ弱いところがいっぱいあるので、そのへんを変えていきたいと思います。

これからは誰にも負けないぞという気を持って、毎日練習をして、その日その日の課題を持って練習に取り組んでいこうと思います。

そして、黒帯として見習われるような存在になって、奈良支部の黒帯として恥ずかしくない行動をとって、練習にも励みたいと思っています。


奈良北和本部道場 福本嗣佳
この度、昇段審査におきまして黒帯を締めることを許して頂き、有難うございました。

私が極真空手を始めたのは、子供達が道場に通い始めてから1年後のことでした。秦師範の元でならと、子供たちと肩を並べて教えて頂くことになりました。仕事柄、体力には自信があったはずでしたが、最初の頃は基本稽古で既に息が切れ、身体も固く、思う様に身体も動かないままでの稽古が続き、柔軟をする度に、足の関節が内出血し、常に真っ黒だった足のことが今でも思い浮かびます。

何度か師範稽古にも参加させて頂き、厳しい中にも師範の温かさにふれ、私自身の境遇とも重なり、師範の懐の深さや大きさに支えられました。「何でも力になるよ。いつでも来なさい」とのその一言が心丈夫に感じられ、空手だけでなく人生においても助けて頂き、これと言って何も出来ない身ではありますが、黒帯を頂いたと言う事で、階段を一段上がれた様に思い、少し師範にも近づけた様な嬉しさもあり感謝しております。

しかし、再度鉢巻きを締め直し、心身共に精進する様努力して行きたいと思っております。

また、秦師範、各分支部の先生方と共に、さらに奈良支部を盛り上げて行きたいと思っておりますので、どうぞ今後共、御指導、御鞭撻の程宜しくお願い致します。


宇陀分支部道場 山本明日香
先ず、今回黒帯を締めることを許可してくださった秦師範、私に空手を教えてくださった中西先生、私を支えてくださった道場生の皆さん、空手をするきっかけを与えてくれた父、後に入門した妹達、送り迎えをしてくれた母、空手をするために協力してくれた全ての人達に感謝いたします。

 小学4年生で極真空手に入門して、中学3年生になる今までには、たくさんのくやしい涙を流したり、たくさんのうれしい涙を流したりしました。稽古がつらく、「やめたい」と思い、しばらく休んだ事もありました。

 今回、昇段審査を受審するのも、高校受験を控えており、挑戦するのも今がチャンスだと考えたからです。それからは稽古の日を増やし、それ以外の時間も自主トレを続け、なんとか受審の許可をいただくことができました。

十人組手も、途中で貧血になり、倒れそうになりました。記憶もあまりありません。しかし、たくさんの道場生や少年部の父兄の方々、家族の声援に支えられ、ボロボロになりながらも、なんとか最後まで立っていることが出来ました。

師範に握手していただいた時、ホッとした気持ちと感動で、胸が熱くなった事は忘れられません。また、今回の昇段審査では、瓦割り女子3枚以上という規定があり、私は4枚に挑戦しました。十人組手の後ということもあり、割れるかどうか不安だったのですが、気合を入れて、正拳で突いた瞬間、割れたという感触と、周りの人達の拍手が聞こえました。

宇陀道場では、初めての女子の黒帯という責任と重さは、大変だと思います。しかし、私の2人の妹も、今、黒帯を目指しがんばっています。後に続く後輩のためにも、手本となるように、これからも日々自覚を持って努力していこうと心に固く決めました。 押忍


宇陀分支部道場 大国谷則彦
この度、昇段審査を受けるチャンスを頂き、中西先生ありがとうございました。
そして、受けるに当たり、いろんな指導及び助言をしていただいた黒帯の先生方や、練習相手になって頂いた道場生の皆様ありがとうございます。
それを見届けて頂き、「合格」という最高の結果を出してくださいました秦師範ありがとうございました。

私の様な者が、黒帯を締めるという事に対してかなりの葛藤がありました。また中西先生からも、「これがゴールではなく、これからだと思ってください」と言われました。
伝統ある極真空手の黒帯、また、奈良支部の黒帯として恥じぬように精進していきたいと思っております。

また、奈良支部の行事にも積極的に参加し、秦師範や中西先生、そして黒帯の先生方に協力し、奈良支部を活気ある誰もが空手が好きになるように、空手以外のいろいろな方面でも盛り上げて行きたいと思っております。私は指導が少し苦手でありますが、一生懸命に補助をして覚えていき、皆さんを助けて新しい「空手バカ」を育てて行きたいと思います。

私は壮年の部なので今まで生きてきた経験や、考え方を中西先生や、黒帯の先輩方と相談しながら後輩の精神面での良き相談相手になりたいと思っております。

また、私の子供も今年4歳になるので入門させたいと思っております。そして道場の少年部や、幼年部の子供達と一緒に将来思いやりのある立派な人間で強い空手家に育てていきたいと思い指導していくつもりです。子供は、やはり小さい時からの育て方だと思います。
キャッチフレーズにもあるように「青少年育成」をモット−に、これからの奈良支部のためにも少年たちを大事に育てたいと思います。
 最後になりましたが、これからが私の空手道の始まりとして極真の黒帯に恥じないように精進していきたいと思います。

秦師範、中西先生本当にありがとうございました。これからもご指導お願い致します。


郡山道場 東條泰雅
僕は平成8年3月に奈良支部に入門しました。

体が小さいので、なかなか試合で良い結果を残すことができません。だから、少年部のときはチャンピオンクラスに2年通って、強くなろうと努力しました。きつい練習についていけるようにがんばりました。しんどい練習も弱音をはかない事、大きい相手にも怖がらずにあきらめない気持ちは、誰にも負けない自信があります。

試合の結果は大事かもしれないけれど、僕は試合の内容の方が大事だと思います。その時出来る精一杯のことをして、後で悔いの残る戦い方をしないように心掛けていきたいと思っています。正々堂々と戦い、途中で投げ出さない黒帯らしい試合をしていきたいです。合宿など、行事にも参加をして、色んな経験をしていきたいです。これから極真空手を習う人や、少年部の人達の見本になれるように努力していきます。

これからも、今まで以上に精一杯がんばりますので、師範、先生方、ご指導よろしくお願いします。   押忍


奈良北和本部道場 和田健太郎
空手を始めて早9年。極真空手を始めたきっかけは、兄が習っていた関係で、自然と入門しました。今までの目標は、兄が取った黒帯に早く自分も成りたいという一身で来ましたが、黒帯を頂ける様になった今、これからが大変だなと感じています。

昔、ある黒帯の先生から「黒帯はゴールではなく、黒帯になってからがたいへんだ」と聞いたことがあります。その時は、その言葉の意味は良くわかりませんでしたが、中学生になり、その言葉が僕に重いプレッシャーとしてのしかかって来ます。その理由は、色帯の時に組手で下の帯の人に負けても、別に何も言われないけど、黒帯になるとそうはいかない。周囲から「あの黒帯は弱い」とか「黒帯なのにだらしない」とか言われる。だから黒帯になると、今まで以上に練習して強くならなければならない。

色帯の時は、黒帯の先生の指示通りに行動すればよかったが、黒帯となると、ぼーっとはしていられない。だから、黒帯になると何事に対しても自主的に行動しなければならない。

また、色帯の時は、後輩から質問された時に、知らないと言えても、黒帯になると、後輩を教える立場上、色帯の時は、後輩を教える立場上、色帯の人や後輩からの質問に対して、知らないでは許されない。今まで以上に、何事に対しても勉強し、知識を習得しなければならない。
従って僕は黒帯を頂く事をスタートとし、
○ 黒帯は強くなければならない。
○ 黒帯は積極的でなければならない。
○ 黒帯は勉強しなければならない。
を目標にあげ、今まで以上に気を引きしめ、責任を持ち、これからも、がんばって行きたいと思います。

 最後に、秦師範をはじめ、諸先生方並びに先輩・後輩の皆さん、本当にありがとうございました。これからも初心を忘れず、日々精進していきますので、これからもご指導よろしくお願い致します。


広陵分支部道場 久光直樹
この度、初段への昇段合格の許可を頂き、誠に有難うございます。昇段させていただく事が出来ましたのも、秦師範をはじめ、日頃ご指導いただいております諸先生方、先輩方そして道場の皆様のおかげと深く感謝しております。
 特に奥本先生には、極真空手としての稽古への取組み、黒帯としての範となる姿勢を態度で示していただく事で、私自身の黒帯への目標と共に黒帯としての姿勢も明確になりました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
 そして、基本審査を始めとして十人連続組手までを達成できましたのも、周りの応援して下さった方々、サポートしていただいた方々のおかげと感謝しております。

松井館長のお言葉に「組手とは相手との会話である」という様な意味のお言葉を読ませて頂いた事があります。十人連続組手の最中は、無我夢中で何も考える余裕はありませんでしたが、日々が過ぎて振り返ると、十人組手の相手になっていただいた方々の厳しい攻撃の一つ一つに励ましの気持ちが込められていたからこそ、自分のような若輩者が十人組手を達成できたのではないかと思います。

 極真空手の素晴らしさは、個人が自分自身を見つめて成長するだけでなく、周りの道場生から影響を受け、そして助けられながら成長していく事であり、自分自身も周りの方々へ影響を与えていけることだと痛感いたしました。

奈良支部の黒帯となり、私自身が秦師範をはじめ、諸先生方から教えていただいた事の一つ一つを他の道場生に正確に伝えていくと共に、極真空手の黒帯として範が示せるよう切磋琢磨していかなければならないと存じます。

今までの稽古は自分自身を見つめていれば良かったかと思います。これからは、私自身の技量であり人格が、奈良支部の黒帯の評価になってしまう事を自覚し、奈良支部の黒帯としての評価に見合う技量であり人格を形成していかなければならないと思います。

今後は、広陵道場にとどまらず、奈良支部の黒帯として行事にも責任感を持って、積極に参加し、奈良支部の運営がより円滑に、且つ進歩していける様に、諸先生方にご指導頂きながら活動していく所存であります。

私自身が昇段審査で感じた「感謝」の気持ちを大切にし、自分自身が極真空手の黒帯として正しい範が示せるよう、良い影響を周りに与えられるよう日々稽古に励みたいと思いますので、ご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

この度は、誠に有難うございました。             押忍


宇陀分支部道場 片岡啓太
この度、昇段審査を受けさせていただいた秦師範、またここまで自分を指導してくださった中西先生はじめ黒帯の先輩方、夜遅くまで稽古に付き合ってくれた道場生の皆さんに心より深く感謝しております。

皆様方の指導や助言のおかげで、自分にも入門した時の目標であった黒帯をいただけることと成り、重ねて御礼申し上げます。

 入門した当時は、黒帯が最大の目標で、これまで稽古してまいりました。しかし今、黒帯の取得が最終の目的ではない。昇段審査に、なんとか合格させてもらうことが出来て、これでやっと極真カラテの一員になれただけであり、今後一層の努力を重ねていかなければならない、ここからがまた一からの出発点だと気持ちを引き締めていかなければならないと思っております。

 自分も今年で39歳、年齢的に選手として上を目指すのは無理かもしれません。しかし、今の自分に出来ることは、ここまで自分を育ててもらったこの素晴らしい極真カラテを、ひとりでも多くの人たちに伝えていくことだと思っております。

これからも、奈良支部の黒帯として、中西先生、黒帯の先生方と共に、奈良支部を盛り上げ、発展するように日々努力精進していきたいと思っております。

秦師範、中西先生、黒帯の先輩方本当にありがとうございました。これからも、ご指導ご鞭撻の程どうぞよろしくお願い致します。


奈良北和本部道場 尾崎和也
この度は、昇段審査を受審させて頂き、誠にありがとうございます。極真会館に入門してから4年が経とうとしています。

 入門当初、私は稽古の厳しさから何回も辞めようと思いました。でも、私は強くなりたいという思いで極真空手に入門したのを思い出し、続けることを決心しました。今まで中途半端に物事をやり残していたので、何かひとつ目標を持って、達成しようと決めました。そして、その目標が「黒帯取得」という高い目標となりました。自分という強敵に勝たないと駄目だと自分に言い聞かせ、仕事でどんなに忙しくても、稽古に行くと決めた曜日は、自分の約束事にしていました。

昇段審査の前日くらいに、師範から「昇段審査を受ければ、黒帯が取れるっていう軽い気持ちでは駄目だ」と言われました。昇段審査の結果は再審査となり、師範の言われていた事の重大さを思い知らされました。昇段審査に向けて十人組手の相手をしていただいた先輩や後輩には、本当に申し訳ない気持ちで一杯でした。しかし、再審査を受け、基本・移動・型どれも満足のいくものではありませんでしたが、念願叶って昇段することが出来ました。
また師範稽古で、「押忍の精神は?」と聞かれ、私は何も答えることが出来ませんでした。
尊敬・感謝・忍耐という意味を教えていただき、空手の技以外のことをもっと勉強していかなければいけないと思いました。
 まだまだ昇段したという実感は無いのですが、師範が言われている言葉で「帯に負けては駄目です。帯に恥じない様稽古に励みなさい」という事を聞いて、私も帯に負けない様に、これからももっともっと稽古を頑張っていきたいと思います。

黒帯を取って、私の目標は達成されましたが、達成されたから終りという訳ではなく、これからまた別の高い目標を持ち、向上心を忘れることなく、空手の稽古に励んでいきたいと思います。

大山総裁が語られていた「実践なくんば証明されず。証明なくんば信用されず。信用なくんば尊敬されず」この言葉を聞いて、私も実社会で口先だけでなく、行動力のある人は尊敬し、話も受け入れられますが、口先だけの人が何を話しても説得力に欠けると感じていました。私も口先だけで何もしない人間には絶対なりたくないですし、後輩たちから尊敬されるような人間になって行きたいです。精神的にも強くなって、試合でも諦めない強さを目指していきたいです。そのためにはもっともっと稽古をして、自分に負けないように努力していかなければならないと思います。

極真空手の稽古で、空手の技だけでなく精神の修行もしていきたいです。


吉野分支部道場 平田義明
私には今、中学1年になる娘がいます。その娘が小学校に入学する時、何か精神的にも肉体的にも強くなれるものはないかと考えました。そこで私が昔、憧れで終わっていた極真空手を妻と2人で相談し娘を習わせるようになりました。ところが、橿原本部道場は家からも少し遠く、本人もまだやらされている感覚で稽古に通っていました。

そんな折、自宅の近くの体育館で、今の吉野分支部を開く為の公開稽古があり、娘も参加させましたが、あまり上手く出来ずにいる娘に、優しく声を掛けて下さったのが、今の武田分支部長でした。その時、こんなに優しくて強い先生に出会うことが出来、自分自身も入会を決心しました。

確かに思っていたように、基本・移動・型・組手と、本当に体、精神共ついていけない日々が続きました。やっぱり若い時から続けないとかなりつらいなぁと思っていたところに、武田分支部長から「今やっている年齢、時間がスタートです。継続は力です」と言う言葉を頂き、気持ちを切り替える事が出来ました。
 その時から4年過ぎ黒帯を頂きましたが、とても奈良支部の他の面々に比べると、ただただ恥ずかしい限りですが、これからも精進して行きたいと思います。

娘も前回の全日本青少年大会の型の部に出場させてもらえる程になり、親子共々感謝の気持ちでいっぱいです。

それからこの4年間、入退院を繰り返した次女の看病、また長男の出産と大変辛く忙しい時間を耐えて、道場に通わせてくれた妻に、この場を借りてありがとうと言いたいです。
健康である事の大切さ、稽古出来るありがたさを、痛感出来た時間でもありました。

最後になりましたが、奈良支部の秦師範はもとより、武田分支部長並びに分支部長奥様、他分支部長諸先生方、黒帯の先輩方、道場生の皆様、本当にありがとうございました。

40才にして極真空手の黒帯を取得出来たという喜びでなく、これからの空手道はもとより、色々な局面で活かせられるよう成長していきたいです。  
押忍!


宇陀分支部道場 有川和彦
この度、昇段を許して頂きありがとうございました。

私の空手人生を振り返ってみますと、16歳、28歳、39歳と計3回入門を繰り返して来ましたが、今回の昇段審査でようやく25年来の念願が叶い、黒帯を取ることが出来ました。

嬉しい反面、今は極真空手の黒帯の重さをひしひしと感じています。

今回の審査内容を振り返ってみますと、基本・体力・移動・型・十人組手は、とても褒められたものではなく、黒帯に見合う強さを身に付けるのは、これからだと痛感致しました。

今回の審査で念願の黒帯を取得したことにより、今までは私が指導してもらう立場だったのが、これからは私が指導する側に立場が大きく変わることから、気を引締めて頑張って行きたいと思います。しかしながら、指導するのは非常に難しく、実際に今回黒帯に向けての練習の中で、準備体操や基本稽古を、皆の前に出て指導を行う機会がありましたが、その都度緊張してしまい、周りを見る余裕が無く、ひたすら順番を間違えないようにするだけで精一杯でした。指導に関しては、現状の私のレベルでは自信を持って指導することが出来ないことから、中西先生や山本先生、木下先生、佐々岡先生、笹尾先生から教わった稽古内容を思い出し、私なりにこれから努力精進して、1日でも早く先生方の力になれるように努めてまいります。

また、奈良支部及び宇陀道場主催の行事ごとや合宿など、黒帯を目指して精進していた時と同様に、積極的に参加し、これからは黒帯の立場で協力して行きたいと思います。

今回の審査で黒帯を取得することが出来たのですが、今後は黒帯は通過点であり、これからがスタートであることを肝に銘じ、道場の稽古を今まで以上に大切にし、継続して一歩一歩前進して行き、後輩達の良き手本となるように、今後も一層努力精進し、極真の黒帯に相応しい人格と実力を身に付けていきたいと思います。

最後になりましたが、今回このような機会を与えて下さった秦師範、なかにし先生、山本先生、木下先生、佐々岡先生、笹尾先生、本当にありがとうございました。そして応援して下さった道場生の皆さん、ご声援本当に心より感謝致します。

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