道場生 森 君 日本一周ママチャリの旅

7/26(木) 最終レポート掲載

奈良支部北和道場在籍の森啓介君19歳が、7月22日土曜日【日本一周ママチャリの旅】に出発しました。

ウエイト制大会で活躍した木村洋介くんの激励会に出席した際に、師範に『君の夢は何?かな』と聞かれ、
『押忍!子供の頃からの夢は自転車で日本一周することです。』と答えた森君。

『おーそうか!わかった!折角だから皆で激励してあげよう〃すぐにでも出発しなさい』と言う流れになってしまい・・
出席者全員に『頑張ってきます!!』と旗揚げしてしまった手前、船出を敢行せざるを得なくなったのです。

とはいえ、夢を実現する良いきっかけが出来た森君。準備を整えていよいよ夢に向かって出発しました(^O^)/

以後は、旅先の森君から届いた旅日記をご紹介してゆきますので、激励やアドバイスなどありましたら事務局にお届け下さい。
森君にお伝えしますので、宜しくお願いします。


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7月23日金曜日 滋賀県彦根市---2006.8/1掲載

押忍!北和道場の森です。
昨日から旅に出て現在、滋賀県彦根市です。
師範に一週間一度くらいは、無事を報告するようにと言われ、
西先生にこちらのアドレスをお聞きしたのですが、ちゃんと届いているでしょうか?
それでは失礼します。押忍

    


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7月31日月曜日 富山県富山市---2006.8/1掲載

押忍!旅に出ている森です。
今週も無事に旅を続ける事ができています。
道場の方々は、丁度今合宿中でしょうか?
今年は参加できなくて少し残念に思います。

旅に出て今日で10日目。現在富山県富山市にいる。
最初の頃は、股ずれや筋肉痛に悩まされていたが、今は少しだけ慣れてきたようだ。
自転車での旅は初めての僕は、毎日平均70kmぐらいづつ進んでいる。比較的スローペースだが、慣れれば少しは速くなっていくんだろうか?

見たことの無い景色を日本中、そしていつかは世界中を見て周るという子供の頃から夢見た旅は、想像より過酷で、想像より楽しい。

自転車に乗って豪雨の中峠を越えているときは、何度旅を終ろうと思ったか分からないが、見ず知らずの人に応援してもらえたときなどは旅に出てよかったと感じる。

『 人の優しさを知る 』
『 自然の大きさ、素晴らしさ、そして厳しさを知る 』
『 人生は辛いことと、楽しいことは同じだけある 』

そういった言葉では何度も聞いてきたような事の本当の意味を、旅に出て感じられたような気がする。
これから旅を続ける中で、僕はどんなことを感じてゆくんだろうか、楽しみでもあり不安でもある。
まぁ・・先のことはなるようにしかならない。取り敢えずは、明日晴れることを祈りつつ眠ることにする。

   


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8月8日月曜日 青森県---2006.8/9掲載

押忍!!
今週も何とか無事に過ごせています。

旅にでて、今日で18日目。
現在、青森県にいます。

今週は新潟県の笹川流れを通り、山形県では花火大会を、秋田県では東北四大祭りの一つに数えられている、竿燈祭りを見ることが出来ました。

竿燈祭りのように大きな、お祭りを見るのが初めての僕にとって、この祭りはとても新鮮で素晴らしいものでした。

旅をしていると、今まで知識だけだった場所や行事に少しだけ触れることが出来て、とても嬉しく思います。


あと少しで、日本最北の北海道へと渡れそうです。

噂によると北海道では一週間たんいでの、住み込みバイト等が多くあるそうなので、二週間ほど働いて1日500円以下というかなり辛い現在の予算を上げられれば上げたいと思います(笑)

旅は多くの人と出会い、別れて行くということを最近とても強く感じます。これからも一期一会を大切に進んでいこうと思います。

    


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北海道---2006.8/16掲載

押忍!旅の途中の森です。

出発から今日で24日目、もうそろそろ1ヶ月がたちます。積算走行距離は1862.5q


旅は遂に北海道へとたどり着き第二章の始まりというところです。


北海道はこの時期で既に朝晩は寒く、日中ですら曇りの日は肌寒いという、今までの常識ではあり得ない状況です。

イメージの北海道は、ただただ広い草原っといったものだったのですが、以外にも山が非常に多く、1日に峠を5個も越えないと次の町まで行けないなどということもあり、なかなかに大変です。

しかしやはり北海道。
イメージ通りの前も後ろも地平線まで一直線の一本道なんてところもあり、そんな時は、自分が北海道に来ているのだと、しみじみ感じる事が出来るものです。

しかし、雄大な自然のある北海道。一つだけ絶対気をつけていることがあります。
それは……熊!!


お金のない僕の旅は、100%野宿です。
下手なところに寝ていると、熊に襲われる危険があるそうなので、かなり怖いです(笑)


まぁ大抵の熊は人に近づくことを嫌うそうなので、気をつけていれば大丈夫なのかもしれません。

それはさておき、今自転車が旅が始まって最大のトラブルに襲われています。
パンクくらいなら自分で直せるのですが、タイヤが擦りきれて穴があいてしまいました。こうなると交換以外に手はないのですが、町まで30q押していかねばなりません…
地平線まで続く雄大な北海道が今は恨めしいです

   


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北海道---2006.8/21掲載

押忍
今週も無事に旅を続けられていて、今日で31日目になります。


タイヤのパンクは、お盆時期ということもあり、直してもらえる自転車屋さんを探すのに苦労しましたが、なんとか無事に修理してもらいました。しかも今回は、先のことも考え電動自転車用の強いタイヤをつけてもらいました。


その後は、雨のために連泊しなければならない所などもありましたが、なんとか順調に走り、現在は釧路湿原を抜け、根室市を目指しているところです。

根室市の先には、一般的に日本の最東端と呼ばれる場所があるので、日本で一番早い朝をむかえたいと考えています。


さて、この旅に入り、食料のことを聞かれる事が多いので、僕が普段食べているものを少し紹介します。

まずはラーメン。5袋で200円を切るものを探して買います。

次にパスタ。非常に安いパスタはこの旅には欠かせないものです(笑)
だいたいはカレー粉で味付けしますが、たまに高いですがケチャップを買います。

続いて麦飯。白米より安く、洗わずに炊けるのが便利です。ただし食べ慣れた白米よりは、味が悪いです(笑)

そして食パン。
昼飯は自炊することが困難な場合が多いので食パンを食べることが多いです。

これらを主食に、他にパンの耳を貰ったり、ジャガイモを買ったりします。
基本的にオカズはありませんが、たまに賞味期限切れ間近の物や、特売品などでとても安いものがあれば買うといった生活です。


PS.写真は
直ったタイヤ。
襟裳岬。
「この木なんの木」のCMでお馴染みの「ハルニレの木」。
釧路湿原×2です。

    


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北海道---2006.9/4掲載

押忍!!
ご連絡が出来ず、ご心配をかけてしまい申し訳ありません。


 僕は現在、知床半島の麓にある町に滞在しています。

 前にもお話していたように、旅の資金にゆとりを持たすためや、北海道らしい仕事を経験してみたい。っといった理由から探していた短期のアルバイトですが、この町で運良く見付けることが出来ました。

北海道で旅人が行う、有名なバイトは…昆布の収穫。ホタテ貝の養殖、収穫。 ジャガイモの収穫。 などがあり、
僕の選んだ仕事は、鮭バイと呼ばれるもので、主に鮭やマスといった魚の加工をおこなうものです。

予想以上に体を使う仕事で、仕事に慣れてない現在は、食事をとって直ぐに寝るといった日々をおくっています。
期間は2週間から3週間させてもらうことなり、その間、住み込みといった形なので、今は10人くらいの人と共同生活をしています。
三食寝床つきで、洗濯機などもあるので、旅中に出来なかった洗濯をして、旅の再出発に向けて、腰回りに食いだめています(笑)


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北海道---2006.9/19掲載

※先週半ばに、旅先の森君から師範に《イクラのしょうゆ漬け》が送られてきました。



  しばらく便りが無かったので、師範が無事でいることに安堵されて、お礼のメールを送られました。
 すると!久々に森君からメールが届きました!!



押忍!!

贈り物が喜んで頂けたようで何よりです。

二週間という短いバイトを終えて、無事再び出発しています。

 再出発して、まず今までの旅で一番キツいと思われる知床峠を超え、
その後に有名な摩周湖と摩周湖からの水が湧き出ている神の子池を訪れました。

霧の摩周湖と呼ばれるほど、霧だってる事の多い摩周湖ですが運良く晴れていました。
(ちなみに摩周湖が晴れていると、婚期や出世が遅れるジンクスがあるそうです…)
摩周湖へは、夜にたどり着いたため、仕方なく夜の森での野宿をすることになりました。

流石に、熊が怖いので食料をテントから離しておいたのですが… 朝には見事に食べられてました!!
熊かどうかは分かりませんが、これからも気をつけなければと思います。

その後少し進み、現在は網走にいます。今からは日本の最北端、宗谷岬を目指します。

    


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北海道---2006.10/06掲載

押忍!!
 今も無事に旅を続けられています。

 前にメールを送ってから、日本最北端の宗谷岬を訪れ、その後北海道内でも特に何もないことで有名なオロロン街道を走り、
旭川で雨を凌ぎ、美瑛と富良野を通り、札幌、小樽と走ってきました。

その間に、テントごと荷物が警察に撤去されたり、トイレに行ってる間に食料と日記を前カゴから盗まれたりと色々アクシデントもありました。 そんな北海道も、残すところ3日程で脱出となりそうです。

北海道は予想以上に広く、寒くなるのが早いなど、当初の予定をかなり狂わされ、
やはり自分で経験しないことには分からないことが沢山あるのだと分かりました。

このメールが、北海道からは最後のメールとなりそうなので、定番のこの一言で終わろうと思います。

「北海道は、でっかいどう!!(笑)」

PS.今回の写真は、以下の五つです。
日本最北端の宗谷岬。 ライダーの聖地オロロン街道。 日本一の動物園、旭山動物園。 美瑛の花畑、ゼルブの丘。
観光名所の定番、札幌の時計台。

     


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北海道-青森---2006.10/19掲載

旅中の森です。

押忍!!
旅は88日目、積算走行距離は4479.3qになりました。
やっと北海道を回りきれ、函館から大間へと、カモメ達に見送られフェリーで渡りました。
大間からは有名な恐山に登り、賽の河原近くで一泊し、その後は弘前にある友人の家を訪れました。

そして、友人の家に3日ほど泊まりながら、行きには寄れなかった龍飛崎や世界遺産の白神山地を見て回りました。

これからは、太平洋側を通り南下して行きます。

PS.今回の写真は、
見送ってくれたカモメ達。 恐山にある三渡の川歌でも有名な龍飛崎(龍飛岬)。 北海道へ渡る、青函トンネル入り口。
紅葉しはじめた、青森の山々

     


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北海道-福島---2006.10/28掲載

押忍!!
現在、福島県郡山市にいます。
今週は、宮城県でかなり辛い思いをしましたが、なんとか無事に旅を続けています。

青森県を出た僕は、岩手県を順調に走り、奥州藤原氏繁栄の地、平泉を訪れ、中尊寺金色堂等を見て回りました。
その後、宮城県に突入したのですが、宮城県では警報が出るほどの大雨にやられ、
荷物はおろか着替えのほとんどがずぶ濡れになり、11月の下旬並みと言われた気温の夜を、
濡れた服と濡れた寝袋で過ごすという事態に陥り、かなり辛かったです。

しかし、それも何とか耐え抜き、日本三景の一つ松島や仙台市の伊達正宗像などを見て回る事ができました。
そして今日。 福島県に突入です!! 聞きなれた郡山市の名前に少し感動してしまいました(笑)
今回の写真は、 中尊寺にある弁慶の墓。 同じく中尊寺の金色堂。 日本三景松島の脾。 伊達正宗の騎馬像。

             


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福島-静岡---2006.11/08掲載

押忍!!
現在静岡県にいます。

福島県からは、栃木、茨城、千葉の県境をかすめて埼玉へとたどり着きました。
埼玉には、僕の親戚の方が住んでいるので、そちらで何泊かさせていただきながら、
従姉に電車を使って東京を案内してもらいました。

東京タワーを初め、雷門、フジテレビ、都庁、皇居、上野動物園、ビックサイト、歌舞伎町、スクランブル交差点など、
名前は聞いたことがあるっといった所へ実際に行ってみると、なんとも言えない興奮がありましたが、
やっぱりあの人混みで生活したいとは思わないです(笑)

そして、運良く日にちがあったので、入間基地で行われた自衛隊の航空祭も見に行くことが出来ました。

その後、お世話になった親戚の家を後にして、神奈川県、静岡県と南下しました。
箱根を越えるか悩んだあげく、海沿いを走りたいので熱海方面に行き、半島をぐるっと回り、今
日遂に富士山を見ることが出来ました。

初めて見る富士山は、日本の象徴と呼ぶに相応しい存在感を感じました!!

PS.今回の写真は…
おそらく師範も昔食べてらしたかと思う、親戚に貰った缶詰。
日本一の山、富士山。
熱海にある、貫一お宮の像。
待ち合わせの名所、ハチ公前。
中の寺より有名な、雷門。

    


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伊豆半島-紀伊半島---2006.11/21掲載

押忍!!
今週も無事に旅を続けられています。

現在は三重県の賢島付近です。

伊豆半島を抜けたあとは、浜松の友人を訪ね、その後は順調に、
岡崎、名古屋と見て回り、遂に紀伊半島へと戻って参りました。


これから、紀伊半島を回って行こうと思いますが、紀伊半島は地図で見るだけでも、
伊豆半島よりもはるかにキツい道のりだと分かります。


寒さも少しづつ厳しくなっているので、これまで以上に体調管理をしっかりとし、
東日本編のラストとなるこの難所を、頑張って乗り越え、一度奈良に帰ろうと思います。


PS.今回の写真は。
静岡にもあった、砂丘。
岡崎市の徳川家康像。
桶狭間の古戦場。
名城、名古屋城。
伊勢神宮の内宮。

    


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西日本編---2007.3/24掲載

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森君の日本一周ママチャリの旅が再開しました。
又、みんなで見守って!励ましてあげましょう!!

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押忍!

旅に出発しました。

東日本を回り終え、家に一度帰ったわいいものの、健康を長期にわたり崩していたりと、
なかなか出発することの出来なかった僕の旅ですが、昨日無事に出発しました。

西日本を回るのにどのくらいかかるのか?
予算は大丈夫だろうか? 健康は?
っというように不安になることは、山のようにありますが、皆様にいただきました温かい応援を胸に、
今回も自分なりに一歩一歩頑張って行こうと思います。

つたない文章ではありますが、一週間に一度くらいのペースで近況を報告していけると思いますので、
見守っていただければ幸いです。

 森 啓介

PS.旅に出て2日目にして、雨の中パンクしました…
   前途多難です。

         


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愛媛県四国中央市---2007.4/2掲載

押忍!!
出発してから約一週間。
無事に旅を続けられています。

現在地は愛媛県四国中央市。
積算走行距離は501.9qです。

今週は、兵庫から岡山にわたり、そこから広島へ。
広島の、しまなみ街道を通り抜け、四国の愛媛に突入という道筋でした。

兵庫では、有名な姫路城を訪れ、その後、忠臣蔵でお馴染みの赤穂市で赤穂義士たちの石像たちと写真を撮りました。
実は写真には大石内蔵助の石像だけですが、ちゃんと全員の石像が並んでいます。
夜にたどり着いた僕ですが、さすがに暗いと不気味です(笑)

その後、岡山県に突入したのですが、その日は3月27日。
実は僕の誕生日です(^o^)/
丁度、青森の友人が長崎の家に帰るということで、日にちをあわせ合流。
かろうじて、一人きりの寂しい誕生日をおくらずにすみました。

友達とは次の朝に別れ、いよいよ、しまなみ街道です。

しまなみ街道は、瀬戸内海の島々を繋ぐ道の事なんですが、
自転車だと一つずつの島で降りては登り降りては登りで、結構大変です。

この辺りの島は全てそうですが、因島が特に村上水軍で有名です。
山の頂上には水軍城と言われるものや、村上家のお墓なんかがありました。
実は、僕の血にも村上水軍の血が入ってるそうなんで、ちょっと親近感が湧きます。


思ったよりも時間がかかり、しまなみ街道を抜けるのに2日かかってしまいましたが、遂に四国に突入です。

流石にお遍路を全て回ったりはしませんが、外周は回って見るつもりです。
まずは愛媛から、祖母の家のある、香川県高松市へと向かいたいと思います。



    


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高知県香南市---2007.4/9掲載

押忍!!

今週も無事に旅を続けられています。

現在地は、高知県香南市。
積算走行距離は850.6qです。

今週はまず高松の祖母の家で一泊しました。
その後、徳島、高知と海岸沿いを回って進んで来ました。

最初の方の道のりは、お遍路さん達にとっての難所と言われるだけあって峠道が続き、正直足が棒になってしまい大変でした。

しかしその後の室戸岬までの道のりは、とても綺麗な海岸線が広がり、見ごたえたっぷりでした。


途中の道のりでは、
晩御飯のオカズにするために、潮干狩りでアサリを採っていたり、

標高6.1mしかない、日本最小の山に登ったり、

イルカへの餌やり体験が出来たり、色々な事が出来て楽しい一週間でした。


四国もあと半分。気を抜かず、今週も回っていきたいと思います。

PS.今回の写真は

日本最小の山、弁天山の頂上。
室戸岬の夫婦岩。
室戸岬の記念碑。
餌をあげたイルカ。
世界一長いうんてい。




    


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佐賀県鹿島市---2007.5/10掲載

押忍!!

今週も、無事に旅を続けることが出来ています。

現在地は佐賀県鹿島市。
積算走行距離は、2243.2qです。

今週は、福岡から半時計回りに、長崎県と佐賀県を訪れました。

最初は、時計回りに鹿児島県を目指すルートを考えていたのですが、GW中に博多ドンタクという、全国的にも有名なお祭りがあるという事を聞き、せっかくなので見れるようにルートを変更したのです。

福岡市内は、人柄や建物が関西の雰囲気と似ていて、車の運転も荒かったです(笑)
ドンタクでまた訪れるので、特に見物などはせずに通過することにしました。

有名なハウステンボスを通りすぎ、その後も順調に走り続け、坂の町長崎市に到着です。

長崎市は思った以上に見所が多く、丸一日市内観光をすることにしました。

まずは、平和記念公園。
観光客なども多く、セルフタイマーで写真を撮るのは結構大変です…


その他に、浦上天主堂のステンドグラス。

日本最初のアーチ型石橋で、水面に写ると眼鏡のように見える眼鏡橋。

原爆で半分が飛ばされたのに、立ったまま残った鳥居。

原爆の爆心地。

オランダ坂。


お金をかけれないので、グラバー庭園なんかには行けず無料施設ばかりですが、かなり見ごたえがありました。

しかもその日は丁度、帆船祭りというお祭りも行われていて、夜には花火も打ち上げられ、一足早い夏の風情を楽しむことが出来ました。

その後は、楽しかった長崎を後にして、また福岡を目指して北上して行くのですが、半島特有のアップダウンが続き、かなりしんどい道を走ります。

そして今日、佐賀県に入ったのですがこの地域は、ムツゴロウで有名な干潟が多くある地域です。

ムツゴロウを見るために干潟を観察してみたのですが、探すまでもなくあちらこちらで跳ね回っていました。

近くの公園にテントを張ったのですが、今日は干潟の生臭い臭いに包まれて眠ることになりそうです(笑)


PS.今回の写真は
長崎の平和記念公園の銅像
眼鏡橋
浦上天主堂
半分だけで立ち続ける鳥居
オランダ坂




    


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福岡県田川市---2007.5/11掲載

押忍!!
今週も無事に旅を続けられています。

現在地 福岡県田川市
積算走行距離 1890.1q


今週は、いつも通り海岸沿いを走り、広島に到着です。

広島は、小学校の修学旅行で訪れたことのある町なので、懐かしい景色が広がります。

特に有名な、原爆ドームや平和記念公園などは、記憶にも鮮明に残る場所だったんで、とても懐かしかったです。

その後市内を抜けて、暫くいくと、日本三景の二つ目。
宮島に到着です!!

宮島へはフェリーに乗り、渡ったのですが…
なんと宮島には奈良と同じくシカだらけです!!

人に馴れているシカがいるのは奈良だけだと思っていたんですが、驚きです。

ちなみに、宮島のシカも食料に群がる習性は変わらないようです…


宮島の厳島神社は、夜のライトアップが綺麗だと聞いたので宮島で一泊し、朝一番のフェリーでまた本州に渡り、
そのまま山口県に走ります。

山口県に入ったあとは、日本三大奇橋の一つ錦帯橋を見たあと、内陸部を走り秋吉台と秋吉洞を訪れました。

ここにも修学旅行の時に来ていたので、思い出深い土地でした。


次の日、大雨の中カッパを着込み、下関市まで進みます。
下関まで来ると、壇の浦を挟み、目の前に九州の土地が広がります。

人や自転車は、海の下を歩いてわたる関門トンネルを通ることになるのですが、海の下を歩いて渡るなんていうのは始めてのだったので、少し感動です!!


やっとの思いで、九州に上陸。

これからは、山々のいりくんだ九州の道を回っていきたいと思います。


今回の写真は、
原爆ドーム。
満潮時は、海にそびえる宮島の大鳥居。
日本三大奇橋の一つ錦帯橋。
壮大な秋吉台の大地。
海の下を渡る関門トンネル。


    


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広島県三原市---2007.5/11掲載

押忍!!

今週も、無事に旅を続けられています。


現在地は、広島県三原市
積算走行距離は、1409q


今週も色々な物や、人と出会うことが出来ました。


今週の始まりは、まず高知市の坂本龍馬像を訪れるところから始まりました。

自分が小学生だった頃、親に連れられて来たことのある場所で、その頃は坂本龍馬に憧れていたこともあり、記憶にしっかりと焼き付いていた場所だったので、とても懐かしく感じました。

その後は、足摺(あしずり)の方へ下っていくのですが、流石「修行の高知」と呼ばれるだけあって、山が続き大変です(汗)

ちなみに、この足摺という地名は、お遍路を回る人達があまりの峠に疲れ、足をずって歩いていたところから付いた地名だと言う説があるそうです。
他にも色々とお遍路さんに影響された地名や風習があって、やっぱり四国は昔からお遍路が土地に大きな影響を与えているようです。

さて、足摺を抜けて四国も残すところ左側面だけになって来たとき、同じように自転車で日本一周をしている人と出会い、さらにもうすぐ旅を始める人が近くにいるということで、その人の家を訪れて、泊めて頂きました。

その後、2日ほど二人で旅をしていたのですが、流石にマウンテンバイクは速いです…


僕の愛車のママチャリとは性能に泣けるほどの差があって、平坦な道を走るだけで離されて行きます(笑)


そんな彼とも、最後に一緒に雑巾掛けをして別れました。

雑巾掛け…

テレビで紹介されたこともあるので、ご存知の方も多いと思いますが、実は愛媛県のある場所には、109mの廊下を雑巾掛けをしてタイムを競うというところがあるのです。


109mの雑巾掛けは、想像以上に大変です!
自分のタイムは47秒でした。

今までの最速記録は21秒…
完敗です。


その後、出発した今治市に戻ってきてしまなみ海道を渡り本州に帰ってきました。

これで、まずは四国制覇です!


PS.今週の写真は。
坂本龍馬像。
昔から土佐地方で行われる泥んこ祭り。
(女性が男性に無病息災を願い、顔に泥を塗るお祭りで、モテる男ほど泥が塗られるそうです。ちなみに見学していた僕も塗って下さいました)
高知の山々。
雑巾掛け中の自分。
緑色の花が咲く桜、ウコン桜。


    


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熊本県阿蘇市---2007.5/11掲載

押忍!!
今週も無事に旅を続けています。


現在地は熊本県阿蘇市。
積算走行距離は2625.6qです。


今週は、父の友人宅にお世話になりながら、博多どんたくを見に行く事から始まりました。


博多どんたくは、日本でもっとも人が集まるお祭りというだけあって、物凄い人混みでした。


ドンタクは、何がある!っといったお祭りではなく、メインのパレードと、町の至るところにブースがあり、町の人達が統一感無く色々な出し物を行うお祭りで、この辺りの方言を使うなら、楽しいことをちゃんぽんしたお祭りといった感じでした。

町全体がお祭りムードに包まれていて、とても賑やかで楽しかったです。


2,3日、家でお世話になりながら、近くの太宰府天満宮や、その他有名では無いですが景色の良い所などに案内もしてもらいました。

殆んど自転車にも乗らず、毎食お腹一杯の食事を頂いた結果、二日で4sも体重が増えました(笑)


その後、父の友人に別れを告げて再出発。

少し遠回りになりますが、耶馬渓と呼ばれる景色の良い道を走り、海沿いに。
そこからは、国東半島を進み温泉で有名な別府市を訪れました。

別府市には、僅か100円で入れる公衆浴場の温泉などがあると聞いていたので、探して入るつもりだったんですが、どうも熱が出てきていたのでやめておくことにしました。


とはいえ走っていれば熱は治るだろうと、そこからは、やまなみハイウェイと呼ばれる標高1000m級の連山をぶち抜く道を、ひたすら押して歩き、九州一の景観地、大観峰を訪れました。

そこは、日本とは思えない素晴らしい景色で、スイスやモンゴルの様なイメージの壮大な風景でした。

自転車を押して、山を登って行くのは本当に辛いのですが、こんな景色が見られるとまた登る気力が湧いてきます!!


この気力があるうちに、明日は阿蘇山山上を目指そうと思います!!


今週は、
外に干していた靴下の中にムカデが隠れていて、足を噛まれてしまったり…
熱中症にかかってしまったり…
山の上で雨に降られ物凄く寒い思いをしたりと、何だかついていない日が続きました(笑)


PS.今回の写真は
博多どんたくのパレード。
川沿いを走る耶馬渓の景色。
次々に山を登るやまなみハイウェイの道。
モンゴルの様な大観峰の風景と頂上での一枚。


    


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阿蘇山→熊本市→鹿児島市---2007.5/18掲載

押忍!!
今週も無事に旅を続けることが出来ています。
現在地はフェリーなので海の上です(笑)
積算走行距離 3014.2qとなりました。


今週は、まず阿蘇山を登ることから始まりました。


本来の意味で言うなら、阿蘇山とは、阿蘇市全域を火口とした外輪山全てという恐ろしい大きさの山ということを言うらしいのですが、
一般的には、その中にある火山活動の起きている一つの山を阿蘇山と呼んでいるそうです。

まさか阿蘇市が巨大な火山の火口だったなんて、スケールが大きすぎて想像もしてませんでした(-o-;)

まぁとにかく、また標高1500m程まで自転車を押して行き、阿蘇山の頂上に到着です!!

頂上に着いてから知ったのですが、阿蘇山の火口は火山ガスが吹き出しているので、
日によっては火口を覗く事が出来ないそうです。

ちょうどこの日も、僕の訪れる少し前までは、立ち入りが規制されていたそうで、危なかったです!!
頑張って押してきたのに、火口を見れないなんて冗談にもならないですから…

しかし、いつ立ち入りが規制されるか分からないので、急いで火口付近を回ることに。

火山灰が積もって、黒い砂丘のようになっている場所や、ガスによって岩肌が変色して虹色のようになっている所。
そしてなにより、火口に溜まった白濁した薄い緑色の泉。

どれも阿蘇山の回りに広がる草原などのイメージからは、ガラッと変わったもので、凄かったです。

暫く火口付近を楽しんでいると、立ち入り規制のアナウンスが流れ始め、火口付近から降りることになりました。
まさにギリギリのタイミングで火口見学が出来たのは、本当にラッキーでした。

阿蘇山を見終われば、次の目的地は、火の国熊本。
熊本市内を目指して、つき進む事にしました。

途中、宮本武蔵のお墓のある公園で一休みして、再出発。

暫く走れば、熊本市内に到着です。
熊本と言えば、やっぱり熊本城!!
黒の外壁と場内に生い茂る緑の木々。
そして、他の城には見られないほど立派な城壁。

さすがに日本の三名城にも上げられるだけあって中々の見ごたえです。
っというか実は、これでこの旅で日本三名城を全て巡ることが出来ました!!

別に城巡りの旅ではないのですが、何となく嬉しくなります。

熊本市を離れたあとは、天草地方を回りました。
天草地方は、その名からもわかるように、天草四郎の活躍した地域です。

緑や島の美しさもですが、町のあちこちに、キリスト教に関わる物が残っているのが印象的です。
もちろん、アップダウンが激しく、恐ろしく疲れる海岸線というのも嫌というほど印象的です…

その天草地方からは、薩摩川内市に抜け、そこで知り合いの家にお世話になった後、遂に鹿児島市を訪れました!!
流行る気持ちを抑えて、西郷さんの銅像を見て、乗船手続きです。

このフェリーで、遂に沖縄に進みます!!

24時間を超える船旅で酔わないかは不安ですが、何とか大丈夫そうです。

それでは、梅雨の沖縄に行ってきます!! 押忍!!

PS.今回の写真は

阿蘇山の火口。
宮本武蔵の銅像。
熊本城の天守閣。
天草四郎の銅像。
西郷隆盛の銅像。


    


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沖縄県石垣島---2007.5/31掲載

押忍!!
今週も無事に旅を続けられています。

現在地は、沖縄県石垣島。
積算走行距離は、3541.9qです。

今週は、一週間かけて沖縄本島を一周してきました。
海岸線をずっと走り、途中いくつかの城跡などを見て回りました。

城は勿論ですが、沖縄は本当に独特の文化があり、とても新鮮です。

人々も、沖縄県というより琉球としての民族意識が根強く残っていて、他の県と同じように、
日本の県の一つと考えている僕のイメージとは少し違った、土地がらでした。

沖縄の墓や城、植物や動物、始めて見る物が殆んどで驚きましたが、何より沖縄は方言が一番凄かったです(◎o◎)

地元の人達同士で話をすると、まるで分かりません!!
アメリカ人同士の会話の方がまだ言葉が分かるくらいです(笑)

途中で友達になった、同世代の沖縄人に言わせても、お年寄りの言葉は殆んど分からないうえ、
町ごとに訛りが違っていて、お年寄りでも、となり町の言葉は聞き取れないときがあるそうです。

そんなの、生粋の奈良人に分かるわけが…

この友達になった人の家に泊めてもらい、人生初の泡盛も頂きました。
途中からどんどん人が増えて、宴会はますます盛り上がり、最後はみんなトイレで吐きまくる地獄となりました(笑)
泡盛は、とても呑みやすい味なので、つい度数の高さを忘れる危険な飲み物だと知りました…

そんな感じに、色々と新しい事を学びながら回った沖縄県でしたが、沖縄県は思っていたよりも広く、
そして山道が激しく大変でもありました。
特に島の北側に広がるヤンバルの辺りは、交通整備などがあまりされておらず凄かったです(笑)

とはいえ、ハブに襲われる事も無く(見ましたが…)
無事に沖縄を回り、次は石垣島に渡りました。

この島を拠点に、出来る限り島を回りたいですが、離島巡りは恐ろしく金がとぶのだと改めて知りました…
サトウキビ畑のバイトは時期が終わってしまっているようですし、予算で行けるだけ回ってみるつもりです。


PS.今回の写真は、
首里城の守礼門。
ひめゆりの塔。
沖縄本島最北端、辺戸岬。
世界遺産の一つ、勝連城。
世界最大のシーサー。


    


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沖縄県西表島---2007.6/6掲載

押忍!!

今週も無事に旅を続ける事が出来ています。
清算走行距離は3742.9qで、現在地は西表島です。
今週はまず、石垣島を一周するところから始まりました。

石垣島の景色はもちろん素晴らしく、夜風は涼しく、とても気持ちの良い島なのですが、
やはり昼間は尋常じゃないほど暑いです。
おかげで体のいたるところが、汗疹などになってしまい、結構痛いです。

ところで、石垣島をはじめとした離島では、ヤモリやハエ、アリや蛙、ゴキブリ等が凄く多く出没し、
こちらに来てからというもの、見ていない日は無いかと思います!!

特にゴキブリは、デカイうえに飛び回る…
一度テント内に侵入されて、追い出すのに苦労しました(笑)

こんな事を言っていると、こちらには来たく無くなる方が多いかもしれませんが、そ
れがあっても海の綺麗さや自然の美しさは特別な物があると思いますので、来てみると楽しいと思います。

さて、石垣島の一周を終えた後は、与那国島を訪れました。
与那国島は、日本最西端に位置する島で、当然日本で一番最後に日の沈む島です。
他には、Dr.コトーの診療所や、海底遺跡なんかでも有名な島なので、ご存知の方は多いと思います。

島には、正直何もありません(笑)
人も少ししか住んでおらず、殆んどは山と牧場です。

ですがここでも海は、とても綺麗だったので、海をひと泳ぎしていると海蛇に遭遇して、かなり怖かったです!!
ちなみに海蛇の毒は、コブラの数倍あるそうで、ハブの毒と比べても、比較にならないくらいの猛毒だそうです…

これで日本の四端のうち、三つ目を訪れることが出来、日本で一番最後の夕日を眺めていると、
日本の最果てまでこれた事に、嬉しくなりました。

与那国島から石垣島へ、またフェリーで戻り、次は西表島に突入しました。
西表島までのフェリーは、普通の観光客は乗らない、貨物船に乗せてもらい、少し運賃が安くついたうえ、
途中でマンタに遭遇するという嬉しいハプニングもありました。

東洋のガラパゴスとまで呼ばれる西表島は、やはり凄いです。
殆んどがジャングルで、今回の旅では奥まで侵入することは出来ませんが、それでもマングローブの森や、
始めてみる植物の数々は、一言では言い表せない程の感動があります。

昔から、一番訪れたかった憧れの島だったので、まだまだ見たりない気持ちは強いのですが、
明日のフェリーで石垣島に戻る予定です。


PS.今回の写真は

石垣島の最北端、平久保崎。
石垣島の山、野底岳頂上。与那国島、日本最西端の碑。
与那国島、Dr.コトー診療所。
西表島、マングローブの森。


    


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沖縄県那覇市---2007.6/15掲載

押忍!!
今週も、無事に旅を続けることが出来ています。

現在は那覇市。
積算走行距離は3832.7qです。

今週は、西表島から始まりました。
西表島では、旅の途中で友達になった人の家を訪れて泊めてもらい、ここで人生初のヤギ肉を食べました。
実は二人ともヤギ肉は初めてだったので、調理方法が分からず、適当に味噌汁の具にしたのですが、
驚くほど固くなってしまいました(笑)

ジンギスカンよりもさらにクセと匂いはあるものの、味はとても美味しく、二人とも夢中で食べました。
そんな彼と別れ、また客が僕一人の貨物船フェリーで石垣に帰り、そこから2,3日は乗りたいフェリーが出ていなかったので、
石垣島で暇を潰しました。

この間に、図書館のPCを使い、島での宿を探し、いざ波照間島へ。

波照間島は、
「果ての うるま(珊瑚) の島」
を名前の由来とする島で、一般人が訪れることの出来る日本最南端の島です。

晴れていれば、南十字星を見ることが出来る島なのですが、残念ながら僕は見ることが出来ませんでした。
しかしこの島にたどり着く事によって、遂に日本四端を制覇です!!

最北端 宗谷岬
最東端 納沙布岬
最西端 与那国島
最南端 波照間島

書き出してみると、その光景が目に浮かび、日本の最果てに位置する、
この四ヶ所を回る事が出来た事に、かなりの感動を覚えます。

波照間からまた、石垣島に戻り、次は竹富島。
竹富島は、沖縄の中でも、もっとも文化や建物を保護している島で、
島内には赤煉瓦の古い沖縄らしい建物が立ち並んでいました。

保護をしすぎていて、逆に違和感があり、映画村のようなテーマパークの雰囲気を感じてしまい、
あまり好きにはなれない島でした。

これで沖縄離島巡りは終わり、これから奈良に帰って行こうと思います。


    


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宮崎県日南市---2007.6/27掲載

押忍!!
今週も、無事に旅を続ける事が出来ています。

現在は宮崎県日南市。
走行距離は4088.7qです。

あれからの僕の旅は、沖縄から鹿児島に渡り、次の日屋久島へと渡りました。
屋久島は、西表島同様、昔から憧れていた場所の一つだったので、ウキウキして渡りました。
屋久島では、まず縄文杉を見るために、片道4時間の登山道を登りました。

天気は、バケツをひっくり返したような大雨で、途中携帯もデジカメも水に濡れて使用出来なくなり、
お目当ての縄文杉は、一枚も写真におさめる事が出来ませんでした (ToT)
ですが、縄文杉をはじめとした屋久杉、一面緑色に染め上げる苔たち。
それら長い年月をかけて出来上がった、手付かずの自然は、今までに見たことがないほど素晴らしい物でした。

写真は自分では撮ることが出来ませんでしたが、屋久島で知り合った何人かに、
デジカメのデータを貰えたので、これでよしとします(笑)

次に、わざわざ沖縄を先に回り、梅雨時の屋久島に来た理由。
海亀の産卵を見学しに行きました!!
海亀の探しかたや、産卵時以外はライトを避けるなどの事を教えてもらい、島で知り合った人達と穴場の砂浜に探しに行きました。

15分おきに砂浜を登る亀の足跡を探し、一時間もせずに発見。
それから二時間近く、亀が穴を掘ったり、せっかく掘った場所を捨てて、新しい場所を掘り出したりしているのを、
暗闇の中で見つめ、遂にその時は来ました。

教えてもらった通り、お尻回りの砂を少し避けると、どんどん卵を生んでいましす。
ピンポン玉のような卵を次から次に、大量に生んでいました。
本当の涙にも見える、海亀特有の塩の涙が、理屈を抜きに感動させてくれました。

生んだ後は、時間をかけ、念入りに砂を被して卵を隠し、もう海が引き始めゴツゴツした岩場を進んで、海へと帰っていきました。
初めてみる海亀の産卵は、文句なしに感動的な物でした。
今度はぜひ、小亀の這い出てくる夏に訪れたいものです。

さて、屋久杉と海亀の産卵を見た後は、屋久島でのもう一つの目的、太鼓岩に挑戦です!!
太鼓岩は、映画もののけ姫で、山狗やサンが住んでいる場所のモデルで、もののけ姫の舞台、白谷雲仙峡の頂上にあります。

白谷雲仙峡は、縄文杉への道のりよりも歩きやすく、景色としても最高の場所で、とても気持ち良かったです。
天気も梅雨時に、ぽっかり空いた快晴で、最高の状況に恵まれました。

屋久島を十分に堪能し、また熊本に戻り桜島なんかを見て回った後、現在の宮崎県に突入しました。
久しぶりにしっかりと自転車を漕ぐと、足が鈍っているのを感じるうえ、毎日毎日強い雨が降っています…

雨男の僕は、これから梅雨前線と共に奈良に向かうことになると思います。

PS.今回の写真は

海亀の産卵。
屋久杉。
太鼓岩からの風景。
道の駅「たるみず」にある日本一長い足湯。
桜島の灰に埋まった鳥居。


    


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山口県長門市---2007.7/17掲載

押忍!!

今週も、無事に旅を続けられています。

現在地は、山口県長門市。
積算走行距離は4552.2qとなりました。

今週は、まさに雨との戦いでした(笑)
警報が出るほどの大雨に捕まってしまったり、二三日に一回は、雨のために動けず、思うようには進む事が出来ないのですorz

鹿児島県で桜島を見て回った僕は、宮城、大分、福岡と渡り、やっと九州地方を脱出!!
これからは、山陰地方を走っていく予定ですが、九州の女性的な山道とは対象的に、
アップダウンの激しい男性的な山道が多くなります…

今週は、パンクを二回ほどするわ、前後一本ずつスポークが折れてしまうわと、
そろそろ自転車のガタつきも冗談を言ってられなくなってきているのですが、残る行程もあと少し!!

様子を見ながら、最後まで頑張って行こうと思います。

PS.今回の写真は、

海岸線を埋めつくす奇石「鬼の洗濯岩」
全国の八幡宮の総本山「宇佐神宮」
いきにも通った「関門トンネル」
下関市のシンボル「ふく」(ふぐ)
時には30mも吹き上がる「竜宮の潮吹」


    


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島根県安来市---2007.7/17掲載

押忍!!
今週も雨のせいで動きはとてもゆっくりとしたものになっています。

現在地は、島根県安来市で、積算走行距離 4872qになりました。

今週は、毎日毎日雨が降り、体を濡らす日が続いてしまったせいか、少し風邪を引いてしまいました。

道は、延々と続く山間道。

正直、雨風山のうえ風邪までひいてしまっては、今週はかなりテンションが下がってしまいました orz

さらに明日からは台風が本州を直撃するらしく、もう笑うしかない状況です。

テントが吹き飛ばされてしまわないか、かなり不安ですが、この旅における最後の難関として頑張ろうと思います。


PS.今回の写真は

島根県、サンドミュージアム。
サンドミュージアム内にある、砂時計の一年計。
出雲大社の鳥居。
出雲大社の本殿。
好きに試飲出来る島根ワイン。


    


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ママチャリで日本一周を続けていた奈良北和本部道場所属の森啓介くんが、見事日本一周を完遂し奈良に帰ってきました。
皆さんも、写真を見てお気づきかと思いますが、出発前の森君と今の森君を見たときに、
以前よりも凛々しく精悍な表情になって戻ってきた森君を確認されるでしょう。

天候に翻弄されたり、体調の変調もあり、この一年間はまさに修行の旅であったに違いありません。
これからは、秦師範の元、道場での修業を再開されると言うことですので、道場で、又試合会場などで森君を見かけられましたら、
『お帰りなさい!』『ご苦労さま!』と声を掛けてあげて下さい。森君の道場復帰初日は7月24日火曜日の稽古から始まりました。
夏合宿にも参加とのことです。


森君!本当にお疲れ様でした!お帰りなさい!!



最終章---2007.7/26掲載

ちょうど一年前、師範に最後の勇気を貰い、出発の覚悟が決まり無理やりに出発した今回の旅。
予算、旅の計画、知識、何一つ万全な状態の物はなく、不安一杯のスタートでしたが、
この度なんとか無事に日本一周を完結することが出来ました。

旅の途中は、多くの人に励ましていただき、また多くの人に見守っていただけたことが何より心の支えとなり、自分一人の力では、けしてやりきることが出来なかった物と感じています。

自分の考えていた以上に日本は素晴らしい国で、同時に汚く辛い部分も多くある国でした。

見たことのない物を見て、知らない事を聞き、初めての土地の人たちと話を交わす。
それらは、僕にとってとても新鮮な事で、本当に旅に出てよかったと思います。

辛い事も楽しい事も数え切れず、言葉にまとめる事も難しい今回の旅。
一言で言うなら、全部をひっくるめて良い旅が出来たと思います。

最後に。
こちらのページに日記を書かせていただき、多くの方々に見守られている事は、僕にとって何よりも心の支えになっていました。
このような場所、このような言葉では表現しきれるものではありませんが、

「本当にありがとうございました!!」

これにて、ママチャリでの日本一周の日記を終わらせていただきます。

押忍!! 北和支部 森啓介。


実質の全行程 250日。
積算走行距離 11525.3km

PS.写真は

鳥取県コナンロードの銅像
鳥取砂丘
天橋立
天橋立の股覗き
奈良に帰って、師範へご挨拶に稽古に参加した風景。


           ---完---


    





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